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股関節の可動域は広がりますか?

もっとターンアウトできたら・・

でもストレッチしても思うようになりません😭

 

大人になってからダンスを始めた人は 身体ができあがっています

長年のいろんな習慣も身についています

 

習慣による可動域の制限は 使い方で変えていけます

そういう意味では答えは「YES」

今より広がる可能性は十分あります


ただ骨の身体は残念ながらそうはいきません

股関節の形状によって可動域に個人差があります

日常生活ではそうした違いは それほど大きな影響はないのですが

ダンスでは 望むところまでできない場合も出てきます

 

ターンアウト=股関節での”外旋”の動きです

股関節は 骨盤側のカップ(寛骨臼)に大腿骨の骨頭部がはまる形です


骨盤


まずカップの向きや深さに 個人差があります

深くはまっていると安定しますが 可動範囲は狭くなります

浅いと可動範囲は広くなりますが 不安定です

将来的に変形性股関節症を起こしやすいです

(私はこれです)

 

大腿骨側も個人差があります

・骨頭までの首の長さと太さ

・捻れの角度

・首の曲がる角度


大腿骨

 

・骨頭までの首の長さと太さ 

骨頸が細くて長いと 可動域は広くなりますがやや不安定です

太くて短いと 安定しますが可動域は狭くなります

 

・捻れの角度 

捻れの角度は 特にターンアウトに関係します

通常は10〜15度程度で つま先側は両足で120度くらい開きます

この捻れが大きいと もうあまり外旋できません

普通にしているときも内旋しやすいです

 

子供はこの前捻角が大きいので内股傾向です

活動している間に角度が小さくなっていきますが

十分でなく前捻が残る場合があります

 

先日 長嶋一茂さんの人工股関節置換手術の様子を放送していましたが

彼はだいぶ前捻が強かったようですね

私も臼蓋形成不全がある左側は 前捻があるように感じます

長座になると 右のつま先は外を向くのに

左は上で うっかりすると内側に倒れそうになります

 

・首の曲がる角度 

最後の骨の角度は 子供の頃は大きいですが

年齢とともに身体の重さを支え続けて小さくなります

大きい方が 外転方向の可動域が広くなります

角度が小さくなると周りの筋肉の緊張も起きやすく

動きが悪くなっていきますね

年齢を重ねてからダンスを始めた人はちょっと不利です

 

アレクサンダー・テクニークで若い頃から関節への負担を減らしていると

もしかしたら最後の骨の角度はある程度は保てるかも?

わからないですけど 可能性はありそうです

 


一般的にはつま先が110〜120度開くくらいのターンアウトはできます

ただ それ以上になると骨の形状に左右されるのですね

「可動域が広い骨の形の人が羨ましい!」

そう思うかもしれませんが 動きやすい股関節は不安定でもあります

しっかりと筋力をつけて 全体のコーディネーションも良くしないと故障しやすいです

 

「それでもせめてもう少し・・!」

 

そう思う人は 骨盤が少し前傾すると可能性はあります

股関節が屈曲すると靭帯がゆるむからです

でも 腰には負担がかかるのでお勧めできません

つま先でがんばって開いている人は 膝や足首で捻れを起こしているでしょう

 

骨の身体にできる最大限のこと以上は

できないしやってはダメです

 

関節に負担がかかって故障の原因になるだけでなく

無理な状態を保とうと筋肉ががんばって硬くなります

ダンス自体が硬くてギクシャクしたものになったら本末転倒ですよね!

 

バレエで180度開かなくても きれいに踊ることはできます

大事にしたいのはターンアウトしているか 保って動けているかです

 


あなたがやりたいのは踊ることですよね

できれば舞台にも出たいし 素敵に気持ちよく踊りたい💖

身体が動くかぎり ずっとダンスを続けたい!

・・・ でしょ(私はそうです(^^)

 

だったら 自分の身体がどう動けるか知っておきましょう

そして 身体が機能を発揮できる使い方を手に入れること!

習慣による可動域の制限は変えられますからね☆

 

楽な首とふわっと高い頭 ”全部が動けるキラメク私”

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