前屈が思うようにできない理由はいろいろあります。
・股関節を使っていない
股関節ではなく腰のあたりから曲げようとしている人がたくさんいます。
・手は遠くに伸ばそうとしている
手を伸ばしているのに、首を縮めて反対方向に引っ張っている人も多いです。
・お腹を締めて固めている
胴体が少し丸くなって背中から腰が伸びないと前屈はできません。お腹は自然な力で楽に。
・立っているときにももの付け根を前に押し続けている
お尻からももの裏側の筋肉を縮め続けているので、前屈がやりにくいです。
まず知っておきたいのは股関節です。位置だけでなく、関節の形です。
立っているとき、脚は骨盤に真下からはまっているのではなく、横からはまっています。
だから、つけ根から”折る”のではなく、”両脚の間にはさまった骨盤が前に傾く”というのが正解。動きのイメージが変わりますよね。
身体を正しいイメージで使うって、だから大事なのです!
イメージが変わったところで、前屈の動きは一番遠い頭から始めます。
まず頭蓋骨が前に転がって首の後ろが長くなります。
次に肋骨が前に転がって腰のあたりも長くなります。
あとは頭のてっぺんが胴体から離れるように動いていくだけ。最後に骨盤が前に傾きます。
さて、この前屈はいつもとどんな違いがあったでしょうか。
長座自体がつらい人は、お尻の下に座布団などを置いて高くして練習しましょう。
最初はひざをゆるめて練習してだんだん伸ばす方法もあります。
立位の前屈なら自分の重さを利用できます。
レッスンに来ていただくと、もっと具体的にいろいろなアドバイスができます。
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